2011年4月17日日曜日

Railsで簡易予約システムを考える(2)

前回に続いて、簡易予約システムを作成していきます。

予約状況がわかる画面を作成します。
予約情報はModel bookingに対応しますが、自動生成された画面をこのまま使うのはユーザビリティの面で少々難がありそうです。

まずは一週間の予約状況が一覧で確認できるような画面をイメージしてみます。
縦方向には、予約対象が並び、横方向(左から右へ)に今日から7日間分の予約状況が表示されるようにしてみたいと思います。

画面名(コントローラ名)はweekly_infoにしてみます。

$ ruby script/generate controller weekly_info index

最後のindexは、URLの指定をcontroller名まで指定した場合、デフォルトのアクションがindexとなっているため指定しておきました。
$ ruby script/generate controller weekly_info index
      exists  app/controllers/
      exists  app/helpers/
      create  app/views/weekly_info
      exists  test/functional/
      exists  test/unit/helpers/
      create  app/controllers/weekly_info_controller.rb
      create  test/functional/weekly_info_controller_test.rb
      create  app/helpers/weekly_info_helper.rb
   identical  test/unit/helpers/weekly_info_helper_test.rb
      create  app/views/weekly_info/index.html.erb

最後に、Viewのindex(画面)が作成されています。対応しているモデルがないので、中身はこんな感じです。

WeeklyInfo#index

Find me in app/views/weekly_info/index.html.erb


さて、いままで、ジェネレータに大分助けていただきましたが、ここからは、コーディングが必要になってしまいます。

ここで、考えが変わって、このページの名称(Controller)をweekly_info から booking_info に変更しました。
自動生成されたファイルの名称を全て変更すれば、問題ないようです。また、サーバを起動中の場合は、再起動しないと反映されないかも知れません。

それから、データベースのカレンダーのViewを作成しておきたいと思います。
おそらくいずれ何かの役に立つと思いますので。

$ ruby script/generate migration create_utility_numbers 
を実行し、マイグレーションファイルを作成します。
これを次のように編集します。

class CreateUtilityNumbers < ActiveRecord::Migration
  def self.up
    create_table :utility_numbers do |t|
      t.integer :num
    end

    (1..100).each do |i|
      UtilityNumber.create(:num => i)
    end
  end

  def self.down
    drop_table :utility_numbers
  end
end
このテーブルは1〜100までを持っているだけのテーブルです。

いよいよVIEWの作成ですが、今回はPostgreSQLを使用しています。
RDBMSによって、方言があるので、ここはDBによってそれぞれ用意するしかないと思います。
良い方法があれば、ぜひご教示を。

class CreateWeeklyCalendarView < ActiveRecord::Migration
  def self.up
    execute %{
      CREATE OR REPLACE VIEW weekly_carender_view AS
      select date_val as sun,
        date_val + 1 as mon,
        date_val + 2 as tue,
        date_val + 3 as wed,
        date_val + 4 as thu,
        date_val + 5 as fry,
        date_val + 6 as sat
      from (
        select to_date(y_val || m_val || d_val, 'YYYYMMDD') as date_val from
          (select to_char(num, '00') as d_val
          from utility_numbers
          where num < 32) td,
          (select to_char(num, '00') as m_val
          from utility_numbers
          where num < 13) tm,
          (select to_char(num + 1970, '0000') as y_val
          from utility_numbers) ty
      ) t
      where date_part('dow', date_val) = '0'
      order by date_val;
    }
  end

  def self.down
    execute %{
      DROP VIEW weekly_carender_view;
    }
  end
end

2011年4月10日日曜日

Railsで簡易予約システムを考える

3.11の後、しばらく更新していませんでしたが、久々にメモがわりに書いています。

Railsで簡易予約システムを考えてみます。

エンティティ

• リソース系
予約対象:item

予約対象グループ:item_group
仕様:specification
仕様カテゴリ:spec_category

予約状況:booking_status

• イベント系

予約:booking

その他、基本的なユーザ、カレンダー、料金が発生する場合は、利用料などを管理するマスタ(対照表)、承認が必要なら・・・など、考えれば考えるほど出てきてしまうのですが、簡易予約システムという(言い訳)ことで・・・とりあえずここ辺からスタート。

リソース系(マスタ)が多いので、すべてscaffoldで一旦作成します。

その前にアプリケーション名はbookingとしてみます。

プロジェクトの作成

$ rails --database=postgresql booking

データベースの作成
今回、PostgreSQLを利用しています。

database.yml のユーザ、パスワード等を指定し、

$ rake db:create

を実行します。

続いてscaffoldでひと通りジェネレート
$ ruby script/generate scaffold item name:string item_group_id:integer spec_id01:integer spec_id02:integer description:text deleted:boolean ins_user:string upd_user:string
$ ruby script/generate scaffold  item_group name:string spec_category_id01:integer spec_category_id02:integer description:text deleted:boolean ins_user:string upd_user:string
$ ruby script/generate scaffold specification name:string spec_category_id:integer deleted:boolean ins_user:string upd_user:string
$ ruby script/generate scaffold spec_category name:string description:text deleted:boolean ins_user:string upd_user:string
$ ruby script/generate scaffold booking_status name:string deleted:boolean ins_user:string upd_user:string
$ ruby script/generate scaffold booking user:string item_id:integer start_date:date end_date:date status:integer comment:text

デフォルトで作成されたModelにデータの関連を追加します。
主な関連は次のとおり

item [n] - [1]item_group
item_group[n] - [1]spec_category
spec_category[1] - [n]specification
item[n]-[1]specification

itemには仕様(specification)を2つまで指定でき、仕様の種類は、itemのグループによって決めたいと思います。そのため、
item[n]-[1]specification
としていても、条件で絞りこまなければならないのですが、そのへんは後で考えたいと思います。

続いて、使い勝手を少し改善しましょう。
画面にIDがそのまま出てしまうのは、人間が操作するのに厳しいので、名称が出るようにMode、View、Controllerを修正します。

Modelには、has_manyや、belongs_toを指定します。
また、itemのように1つのモデルに2つまで関連する項目を指定するときは、belongs_to にアソシエーション名をつけ、:class_name、:foreign_keyのオプションを指定します。
Viewはテキストフィールド(f.text_field)の箇所を、プルダウン(f.select)に変更します。

Model


class Item < ActiveRecord::Base
  
belongs_to :item_group
  
belongs_to :specification01,
  
  :class_name => 'Specification',
    
:foreign_key => 'spec_id01'
  ・・・

View
<=% f.select(:item_group_id, ItemGroupsController.item_group_list) %>

Controllerに追加するクラスメソッド(self. が付きます)
def self.item_group_list
    ItemGroup.find(:all).map do |item_group|
      [item_group.name, item_group.id]
    end
  end

item の一覧画面と、登録画面は次のような感じでできました。




次は予約画面の作成を行って見ます。